


推拿は、約4,000年以上の歴史を誇る中国固有の手技による整体法です。唐の時代(581~917)に朝鮮や日本にその技術が伝わる(現在のあんま)など、時代の流れとともに世界各地に広まり、あらゆる手技による整体法の源流となりました。
また推拿は中国医学の治療法のなかでもきわめて重要な位置を占めており、昔から湯液・鍼灸に続く伝統の整体法として位置づけられています。
現在、中国では全国主要都市23カ所に中国医学専門の医大(中医学院)があり、そのすべてに推拿学部が設けられています。推拿の治療は主にこれらの医大を卒業し、医師資格を取得した中医師たちによって担われています。
推拿療法は、人体の体表上に各種の手技を施すことによって、病気を予防あるいは治療する、中国医学の治療法です。
このような長所を併せ持っているため、中国ではこの療法のことを「推拿魔術」と評しています。
推拿は古代には「按摩」(霊枢・九鍼論)、「按喬」(素問・異法方宜論)、「喬摩」(霊枢・病伝) などと呼ばれていた。推拿という名称が最初に用いられたのは、明の時代(1571年)の張介賓の「類経」と、同じ時代の「小児推拿秘旨」である。中国推拿は、臨床面においては、多様な理論を持ち、しかも安全性・即効性があることが特徴で、手技による整体法の分野では、中国推拿がその源流であり、最高峰である。
経絡や経穴を刺激し、経路を疎通させることによって気血の流れを改善し、痛みを軽減することができます。
陽に属する動的なものと陰に属する静的なものとがあるので、陽の偏盛あるいは陰が偏衰した症状には陰の手技、陰の偏盛あるいは陽が偏衰した症状には陽の手技を用いることによって、崩れた陰陽のバランスを回復することが出来ます。近年、中国では推拿の手技の作用は多くの科学的な実験によっても証明されており、その効果は現代科学や西洋医学側からのアプローチによっても明らかにされつつあります。
痙撃した筋を伸ばし緩和させることで、筋の痙撃を止めることができます。
血液の循環を改善し、血流量を増加させて新陳代謝を高め、溜まった組織液や老廃物を取り除き腫脹をひかせ、溜まった組織液や老廃物を取り除き腫脹をひかせます。
退行性変化などによって変位した脊椎・骨盤を矯正することができます。
すべての手技は、マッサージのように軟部組織に手技を用いるものと、カイロプラクティックのように骨関節部に手技を用いるものとに大別されるが、推拿はその両面を兼ね備えており、多くの手技の長所も合わせ持っています。推拿は群を抜いて適応範囲が広く、多くの症状をカバーしているため、中国各地の大学病院の推拿科は外来患者だけでなく、多くの入院患者も受け入れており、整形外科領域の疾患だけでなく、内科系、婦人科系、小児科系などの疾患にも応用されています。